谷村典子(煌羅カンナ) 日々のつぶやき

偉大な人の特質とは?

さてさて、ただいま「成功者(エリート)が独占してきた秘密」という本を執筆中なのですが、この仕事がめっちゃオイシイところは、仕事でありながら悟れるところ。「すごいなー!」というためいき連発で書いています。こんな仕事に巡り会えるとは本当に嬉しいです(大変だけど)

 

ところで、昨日の本打ちで気づいたことがあり、ちょっとシェアしますね。それは、真理を発見(気づく)する人、すごいことをしでかす人には特質があるということです。

 

それは、性格的に素直であるということ。

 

え、そんなこと?と思うかもしれないのですが、そうなんですよ。しかも「素直」っていうのは、元々の性質とは関係ない。何か一つのことをやり遂げると、性格が素直になるんです。無駄な抵抗をしなくなるんです。抵抗とは、自分というちっぽけなボックスにいるから起きるもので、小さなプライドとか意地とか自己卑下とかそんなもの。

 

修行をしてきた人は素直なんです。それは「教えてもらったことは素直にやってみよう」という精神的素地ができているから。とにかく、「これをやってごらん」と言われたら理由は分からなくてもやるんです。やってみてから判断する。「まずやる」という行動が身についているんですね。

 

英雄はアグレッシブです。好奇心旺盛です。他人が「これ、面白いよ!」と言ったら自分もやってみないと気が済まない。やる気がない英雄なんていませんよね。「やってみないとその良さは分からない」ということが身についているんですね。でもそれは性格的なものというよりは、「他人に対して敬虔さを持つ」という姿勢を知っているから。

 

私が教えるようになって、気づいたことがあります。何かを教えると2通りの人がいる。一つめは、言われた通りやる人。二つめは、自分流にアレンジする人。前から感じていたのですが、教えてすぐに「自分流にアレンジする人」は伸びない。結局本質をつかめないから。1通り目の、「とりあえず言われた通りにやってみる」、そして「バッチリ身についてから自分流にアレンジする」人が大物に化けるんですね。

 

私は今、ご縁がある多くの方々の文章を添削しているのですが、やはり「言った通りに書き直す人」と「書き直さない人」と分かれます。私が合っていると言っているわけじゃない。とりあえず私の言う通りに書き直すと、「違う視点」が生まれるんです。その時に初めて「本当に自分が書きたいことは何か」という、第三者の視点が生まれるんですね。私のアドバイスを受け止めた上で、乗り越えて行って欲しい。ところが「書き直さない人」はずっと自分の価値観から逃れられないので、伸びない。

 

昔、シナリオ研究所に通っていた時の55人いた同期のうち、最初に書いた脚本を書き直したのはたったの3人だった。プロになれたのは55人のうち2人です。もちろん書き直した人です。それぐらい、他人の意見を受け入れるのって難しい。「素直になる」って歳をとればとるほど難しい。でも後世に残る何かを残すような人は「素直」じゃないと難しい。

 

今度、私はコミュニケーション講座をスタートさせます。徐々にエンジンを上げていくので、最初は模索しながら時間もかかると思います。でもとにかく、素直な人と思いっきり腹を割ってやりとりしたいなあ、と思うわけです。そうじゃないと本当には身につかないから。そういう講座にするつもりなので、じっくり熟成させていこうと思っています。

 

MMS公認ガイド 谷村典子

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