谷村典子(煌羅カンナ) 日々のつぶやき

淡々とやるべきことをこなす境地

淡々といまやるべきことをこなす。

 

この境地に至るまでに50年かかったという感じ。侘び寂びじゃないけれど、毎日の生活、自分の感情、人間関係から、余分なものを全て削ぎ落とせた感じ。

 

大変だったのは人間関係。私は(天秤座の性質も大きい)八方美人なところがあり、寂しがり屋でもあったから、学生時代、OL時代は友達が多かった。手帳に予定が書かれていないと「自分は取り残されているんじゃないか」とか「嫌われているんじゃないか」とか不安に襲われる。

 

ある時母に、「あなたは人付き合いを減らさないと人生で何も成し遂げられないわよ」と言われたことがあったけれど、意味が分からなかった。でもあの頃は「予定がない」という状態が怖くて友達と遊んでいたから、正直楽しいと思えないことも多かった。暇な時間を作らないために友達を利用していたようなものだから、今から思えば友達を大事にしていたとは言えない。

 

そんな私が、今は滅多に友達には会わない。わざとそうしているわけじゃなくて、「今やるべきこと」の中に友達がいないから。もちろん「今日はこの友達に会う必要がある」とわかった時は無理にでも時間を作って会う。そういう時は友達もそうで、お互いに会いたいと思って必死に時間を空けて会うから、恋人みたいな濃厚な時間を過ごせる。お互いに大事にしている関係と言える。

 

それから、感情。私は自分の中にすごくドラマを作るところがあった。例えばしばらく連絡がないと、「きっとあの時のことで怒っているから連絡してこないんだ」とか、相手に確認しないまま自分で勝手に決めつける。自分が嫌われることを恐れて、いつも相手の態度や行動で勝手に相手の気持ちを決めつける。これはほとんどの人がやってしまうことでもあるのだけど。

 

今でも不安症なところはあるけれど、不安になったらなるべく手放すようにする。「今考えても分からないことは考えない」ということが少しづつできるようになってきた。そうすると、余計な心配をしなくなるから、目の前のことに集中できる。そうすると、前は1日に仕事が3つしかできなかったのに、今は10こぐらいこなせる感じ。

 

つまり、いかに人間が必要なときに必要なことに集中できていないか、だと思う。失敗の原因は「余計なことを考えるから」に尽きると思う。今やることを淡々とこなす。これは、全てを削ぎ落とさないとできないことでもある。

 

前はすぐパニックになっていたけど、今は同時にいくつもの仕事をこなせるようになってきた。まあ、それでもパニックになることはあって、「今はこれぐらいが限界か」と分かるのだけど。仕事が重なっても「大変だ」と思わないようにする。とりあえず今できることは1つなので、その1つを終わらせることだけを考える。1つ終わったら次の1つをこなす、というふうに。

 

夜になって今日やるべきことが大体終わったら、明日やるべきことを組み立てる。その繰り返し。

 

でもね、今日、友達が「飲み会なの」と言っていて、前はよく一緒に飲み会に行っていた人だったから、ちょっと寂しかった(笑)。じゃあ行きたかったのかと自分に聞いてみると、今日はやることがあるからやっぱりそれをやりたい、となる。人間をやっている間は感情はなくならない。だから面白い。

MMS公認ガイド 谷村典子

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