谷村典子(煌羅カンナ) 日々のつぶやき

私たちが大好きな「一人遊び」とは。

このところ来客が続いておりまして、しかもそれぞれの方々とものすごく色々な話をしています。そうすると、毎日自分の脳が書き換えられていく感じ。それくらいディスカッションは大事なんだなあ。ブログにも書いたけど、人間は「言葉」によって進化する、ということに改めて気づいた次第。

 

 

くだらないおしゃべりをしていても進化はない。自分をよく見つめ、自分を表現する方法を知っている人と会話することが大事。「私は悲しい」という状態を百通りの言い方で表現できるか。表現の引き出しが多い人と会話しないと自分の中で変化は起きない。

 

最近、特に印象深かったことがありました。人間ってものすごく「過去」が好きだということと。同じぐらい「未来」が好きだということ。

 

どういうことかというと、あれこれ考えることが好きだっていうこと。例えば「過去」が好きな人は、いつもこう考える。「あの人があんなことを言ったのは、きっと私のことが嫌いだからだ」とか、「あの時あんなことをしなければうまくいったのに」とか。つまり身の上に起きたことをあれこれ分析することが大好き。(ちなみに当人はそれが「悩み」だと思い込んでいる)

 

私もずっとそうだった。あれこれ過去のことを考えてばかりいたし、友達との会話も過去の話が圧倒的に多かった。「あの時上司にあんなことをされなかったらチャンスをものにできたに違いない」とかね。この「〜に違いない」っていうのがクセモノですな。

 

さて、なんで過去のことをあれこれ分析するのかというと、その時に相手にぶつかることができないから。相手が何を考えているのか直接確かめようとせず、後になって「ああじゃないか」「こうじゃないか」と推測し続ける。

 

これぞネバーエンディングストーリー。

 

会話が上手な人は、嫌味な上司にもさらっと釘をさすことができる。会話が上手な人は悩まない。すぐ答えをもらえる。だからどんどん成功の階段を登る。

 

でもはっきり聞くことができない人の方が多いから、そうすると自分の中に「ドラマ」を作ってしまう。勝手に「もうだめだ」と結論を出してしまう。さっさと決めてしまわないと「不安」だから。自分でストーリーを作って自分で自爆する。

 

「未来」もそう。これまた趣味じゃないかというくらい、将来の心配をする。結婚できなかったらどうしよう、子供が生まれなかったらどうしよう、家が持てなかったらどうしよう。常に未来の心配をする。

 

つまり、未来や過去のことを考えることが「趣味」になっている。そして「現実」のことはなるべく考えないようにしている。人って「一人遊び」が大好きな生き物なんだなと思う。でもそれでは何も解決しないどころか、ますます混乱の極みに陥るだけでね。

 

そしてね、なぜそんなことになるかというと、会話に自信がないからなんだ、と気づいたんです。自分の気持ちをしっかり伝えられないから、自分でも自分がわからない。相手にも分かってもらえない。当然ですよね。

 

 

日本語ってものすごく表現が豊かで繊細で美しい言語なんだけど、今の人はほとんど使いこなせていないと感じる。私だって全然まだまだだけど、私ごときでも日本語がうまいレベルみたいに言われるから驚いてしまう。

 

私も決してうまくはないけど、日本語とまともに向き合ってきたことだけは確か。そして日本語が上達すればするほど成功してきたことも確か。それは作家としてだけじゃなく、色々な可能性が広がった。

 

人間が自由にのびのび活躍するためのキーは言葉の力だ、と思う。宇宙は音、文字、数字のエネルギーで出来ているけれども、言葉は3つを網羅しているから。

 

私自身、書く仕事がどんどん増えて(英語もやっているし)時間が本当にないのだけど、書くことを教えるのは天命だと思うので、秋には講座を開講する予定です。最近、多くの人の文章も添削したので、その人たちにも文章の書き方をきちんと教える義務を感じているところ。

 

興味を感じたらまずはお問い合わせください。一人でも多くの人がこの重要性をキャッチしてくれるといいな。

 

モダンミステリースクール公認ガイド 谷村典子

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