谷村典子(煌羅カンナ) 日々のつぶやき

名作の裏側

「カバリスト」の上巻が発売になったということは、下巻を書かなければならないわけでありまして。自慢じゃないけど頭真っ白。笑。そういえば、昔は大好きな漫画連載が突然「作者が頭真っ白になったので連載中断」みたいなことがちょくちょくあって、漫画家ってものすごーく大変な職業なんだなーと気の毒に思っていたけどまさか自分が頭真っ白になる日がくるとは。

 

 

上巻はいかにもすごい続きがあるかのように終わってみたけれど、下巻のことなんて考える隙は1ミリもなかった。上巻でさえ最後まで書けるとは思ってなかったぐらいでして。去年の11月まではとても書けないって思ってたって、つい最近までですけどね。笑。

 

言い訳じゃないけれど、でも作家ってそんなもんじゃないかと。とにかく目の前の文章に全力投球だから、あらかじめ決めておいたあらすじが書いているうちにまったく変わることはよくある。きっちり決めてしまう方がテンションが下がったりする。でも何も決めないで書き始めるとすぐに挫折する。塩梅が難しい。

 

「カバリスト」の他にも書かなければならないプロットや企画書がたくさんあるけれど、ちょっと今は書きたくないの。なぜなら、ずっと読めなかったこのシリーズ全巻を買ってしまったから。

 

 

モダンミステリースクール公認のスーパーガイド、西の女王様から「鬼滅を読んだら連絡して」ってずっと言われていて、そのプレッシャーがなかったら買わなかったけどなあ。笑。でもそれも一つの必然かと思って買ってみました。全巻シリーズが去年の三分の一の値段に下がっていたから今が買い時かなっていう感じもしたので。

 

 

映画でも名作は「一言で言える作品」と言われているけど、鬼滅の刃はストーリーの根本がしっかり作られていますよね。相当準備を重ねたようですね。前にNHKのお仕事をさせていただいた時、準備期間が全然違うのでびっくりしました。最初にしっかり脚本を作るんですよね。それが伝統。だから後世に残るような名作を輩出するんだなあとシミシミしたものです。

 

 

 

 

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