谷村典子(煌羅カンナ) 日々のつぶやき

亡くなった同級生の功績

今週は比較的楽ちん。とはいえ、先週とか先々週が異常すぎただけで、それなりにやることはたくさんある。でも楽に感じる自分がコワイ。

 

今日は隣りの隣りのビルにある皮膚科でイボを焼いてもらう。もう5回目ぐらい? イボって繁殖するという。

 

最初に右手親指にできて、独自に色々やってみたんだけど全然治らず、そしたら人差し指にもできて、慌てて皮膚科に行った。どうやらイボはウィルスで、伝染するらしい。

 

やだー早く言ってよー。人差し指になんと2つもできていて、今、3つ治療中。毎回めっちゃ痛いんですけど。でもまだ時間かかりそう。とほほ。

 

それから2年前から通っている赤ひげ堂に行って、久しぶりに鍼やらマッサージやら。忙しすぎて1ヶ月行けてなくて。

 

もう腰が痛いのを通り越していた。でもやっぱり楽になるから少なくても2週間に1回ぐらいは行きたいなあ。

 

その後、ミーティング2つ、明日から山梨だからその準備とか、授業のスライドの準備とか、やることはたくさんあるんだけど、、、ついついネットで調べ物をしてしまう。

 

実は一昨日の同窓会で、同級生だったサコさん(旧姓)が亡くなっていたことを知った。みんなも知らなかったみたいでもう仰天。同級生が亡くなったのは3人目になる。

 

サコさんと最後に会ったのは息子さんが生まれた後だったから、かれこれ30年近く前になるんだけど、、、

 

その後、サコさんはご主人の転勤でインドネシアに行って、そこでガムランという楽器に出会ったそう。

 

そしてご主人の帰国が決まってもインドネシアに残り、現地の雑誌ライターになって、インドネシアと日本の架け橋となった。

 

ガムランの楽団を立ち上げて主宰していた。インドネシア大統領の前でも演奏したそうです。かれこれ20年以上インドネシアで暮らしていた。

 

彼女の名前を検索したら、たくさん記事が出てきて。インドネシアに深く入り込み、現地の生活、ボランティア、そして何よりもガムランの素晴らしさを伝えていたのね。

 

日本から現地を訪れた人たちを徹夜のコンサートに連れて行って、もう50回以上もオールナイトのまったりしたコンサートに付き合ってくれたとか、感動した人たちが彼女の死を悼んでました。

 

2年前に亡くなっているんだけど、彼女の命日には毎年追悼コンサートが開かれていて、インドネシアの人たちにも本当に愛されていたんだなって。なんて素晴らしい人だったんだろう。

 

わたしの記憶にあるサコさんは、息子さんが生まれて体型を戻すとかで矯正下着にやたらハマっていた。いつも何かに燃えていて、ギャグもよく言うし、ニヒルな魅力もあった。

 

いつもすごく元気で、死ぬイメージのない人だった。急逝って書いてあったし、数日前まで電話で話したとか、原稿をチェックしていたとか書いている人たちがいるので、本当に突然のことだったのだろう。

 

彼女が亡くなった日、わたしは何をしていたのかなーと思って日記を見てみた。

 

うちの相方とエンソフィックレイのアバンダンスクラスを受けに幡ヶ谷に行っていた日だった。なんかすごく昔のような気がする。

 

人は死んだ時に、その価値がわかるって言うけれど、本当にそうだ。サコさんの死はみんなが悲しみ、そして2年以上経った今でも追悼記事が止まない。彼女は人々の心に生き続けているから死んでいない。

 

サコさんは、亡くなった後に、インドネシア大使館から表彰されていたよ。インドネシアの文化を世界に広めたという功績で。

 

心から好きなものに出会い、命を燃やして人生をまっとうしたんだね、サコさん。

 

もしもっと早く知っていたらインドネシアまで訪ねてみたかったと思うけど、でもサコさんが亡くなったからその活動を知ることになったわけでね。サコさんが生きていたらずっと知らないままだったかもしれない。

 

今年の春先には、高校で同じ部活だった同級生が亡くなり、その時もいろいろなことを思った。

 

彼女が唯一出版した本を見つけたりして(ソムリエだった)。でも時間が経つとその思いも薄れていく。

 

今はサコさんの人生を思って心が痛いけど、またしばらくするとこの痛みも薄れていくんだろうなあ。

 

わたしが敬愛してきた柳家小三治さんは人間国宝にも関わらず、お葬式は身内のみだった。「悲しみはそれぞれがそっと胸の内で思ってくれればいい」という遺言だったそう。

 

そして小三治さんは、弟子たちに「自分が死んだら、自分の話はするな」と言っていたそう。

 

ちょっと衝撃だったけど、今は分かる気がする。人は死んだら忘れ去られていくんだもんね。

 

悲しみも喜びも長くは続かない。だから人間は生きていかれるわけだし。死んだら忘れさられていく。

 

みんなに追悼されるサコさんはだからすごい。わたしはそういう存在にはなれそうもない。

 

生きている間に、サコさんや小三治さんように、好きなものに命を賭けられる人生が最高だと思う。

 

 

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